前書き
館長です、 現世の館へようこそ!
今回は、「新生活に向けてすべての若者に読んでほしい本10選」で紹介した本の詳細を紹介するコーナーです。
まんがでわかるセブンイレブンの16歳からの経営学
概要
ストーリー
JK2の女子高生・志村奈々子は、父親との不仲から
「家にいる時間をとにかく減らしたい!」
その一心から近所のセブンイレブンでアルバイトを始めます。
はじめこそ、家に居なくていいし給料も貰えると満足なアルバイト生活を送っていた奈々子でしたが、ある日店長からお菓子コーナーの商品発注業務を任されます。
初めての発注業務に戸惑いながらも
「えーいやったれー」
と発注したせいで、奈々子は店に沢山の在庫を抱えてしまいます。
その後も逆にすぐに品切れになる分量を発注してしまうなど、失敗を繰り返してしまい店長からこっぴどく注意されてしまいます。
「教えてもらってないことで怒られるなんて理不尽だ」
そう感じていた奈々子でしたが、先輩アルバイトの広瀬敏哉から、どうしたらもっと仕事が上手くいくかアドバイスを受けたことや、パン屋を営む親戚との関わりから、顧客目線でものを考える事を意識するようになります。
先行きのわからないことについて、顧客のどんな目線から考えることが求める結果に繋がるのか、セブンイレブンの経営戦略を学び成長する奈々子の姿をマンガと解説からお楽しみください!
本書のオススメポイント
- フェルミ推定の基本理論を、顧客が求める理想のコンビニ像という実例から考えることが出来る。
- 人の興味を惹くひと工夫から、実際に購買に至らせる心理的導入の実例を漫画から学ぶことが出来る。
- これからの世界的経営基準である「カスタマーサクセス」の基礎概念を漫画のストーリー展開から、直感的に捉えることが出来る。
逆にあまりおすすめできない人
- 人を騙してでも金が欲しいと微塵でも思っている人
- 人の声より自分の心の声に従順でいたい人
- 観察能力と記憶力が極端に乏しい人
類似書籍との相違点
-
まんがでわかる地頭力を鍛える
本書もフェルミ推定の考え方を元に、人が何を求めているのか、前提を仮説建てて結論を導く抽象思考が漫画のストーリーから分かります。
本書との違いとしては、
という、人ひとりが考える思考の矛先に決定的な差があります。
なので、
がおすすめ書籍となります。
終わりに
経営の本質は、人生とはなにかという問くらい奥深く、研究者が長年にわたり経営学や心理学を発展させても未だ明確な答えが出ていません。
本書はセブンイレブンが培ってきた経験的に正しいとされる経営戦略を元に、顧客が求めることを店づくりに反映させたらという目線で作成されています。
コンビニエンスストアに限らず美容室や飲食店など地域密着型の店舗を営む方にはぜひおすすめしたい1冊となっています。営業のノウハウにも通ずるところがあり、企業の営業職の皆様にもおすすめ出来るものとなっていますので、これを機にご一読してみてはいかがでしょうか?