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会社に頼らず生きるために知っておくべきお金のこと

前書き

こんばんは館長です。

 

現世の館へようこそ!

 

今回は2011年11月にサンクチュアリ出版から発行された、『会社に頼らず生きるために知っておくべきお金のこと』という自営業ノウハウ指南書を紹介していきます。

 

なぜ若い人向けに本書を紹介するのかというと、近年では、ライフシフトの考え方が市民権を得てきたことによって、若いうちから自営業を志す若者が多くなったことから、本書をその推進剤としていただきたいと思ったためです。

 

 

 

会社に頼らず生きるために知っておくべきお金のこと


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概要

 本書は、

  1. 500万円の貯金がある前提で会社から独立し、
  2. 飲食店や雑貨や等のお店を開いて自分の夢をかなえる

にはどうすればよいかを中心に、資金繰りの基本中の基本を解説しています。

 

500万円の貯金ですから、そもそもそこまでのお金を集めるためには

  • 500万円÷(月手取り15万円ー生活費コミコミ10万)=100ヵ月=8年

 なんと約8年仕事をして、なおかつ最低でも月々5万円は貯金に充てる必要があります。

 本書では月々10万貯金すれば4年と2ヶ月でイけると謳っていますが、地域性を考慮すると、一般ピーポーにできる月々の貯金額の最大値は5万円が限界だろうと考えられます。

そのため、22歳大卒から8年たった30歳前後の年齢で独立するならという前提が本書の裏メッセージとなっていることに注意が必要です。

 

 逆に、社会人として身に着けておくべき金銭感覚や社会の縮図をそれとなく理解できるようになり、独身でいても社会的に白い目で見られないのが30歳というボーダーなら、独立するのはこのタイミングしかないのかもしれませんね。

 

 令和の現代では平均的に35歳くらいになったらだんだんと結婚して、子供もできてくるわけですから、会社から独立して夢をかなえたいと力強く望んでも、35歳を過ぎたらほとんど怖くてできないでしょう。

 失敗して子供も配偶者ももろともボンビーになるリスクを想像したら、当然ですよね。

 

本書ではそういったリスクも考慮し、できるだけ失敗のリスクが少なくなるよう、

  • できるだけ小型店舗
  • ネット販売をメイン
  • 通販事業は前金制度、受注生産で行う

など、できる限りコストを削減した前提で終始バランスを考えていきます。

 

本書のおすすめポイント

 

特徴として一番目立つ点は、自営業だけで生計を立てるなら気を付けるべきコストについて、もれなく解説している点です。

 

というのも、本書の著者である泉氏は元々は資本金ほぼゼロの状態から起業し、社会的に上り詰めていったいわゆる成金の一人であるため、血の通ったノウハウを教えられるという強みがあります。

 

社会人経験者にしろ、学生から卒業後すぐ起業したいベンチャー層にしろ、就職活動とは違い、確立された成功ルートが存在しない人生を歩むわけですから、何も知らないで足を踏み入れるのは自殺行為も同然です。

 

本書を通して、自営業の面白さもリスクももれなくあらかじめ把握することができれば、本書を通してあなたが得たいと思っている人生をかなえることができるかもしれません。

 

 

本書を読んでも役に立たないかもしれない人

本書を読了してすぐに自営業を始めて成功したい人

 本書は独立やプチ起業の始め方から、経営を成り立たせる基本的なノウハウを解説してこそいますが、それを参考にして事業が軌道に乗るかどうかはまた別問題です。

 あくまでケーススタディであり、ケースバイケースな事案は腐るほどあります。

 なので、本書を読んで独立へ前向きな気持ちが強くなっても、本書の内容ですべてうまくことを運べると思っていると、思惑が外れてとんでもないことになる可能性もあるので、事業展開をしっかり精査の上、あくまで考え方の検算という意味で本書を活用するのが適切でしょう。

 後でまた詳細に書きますが、自分の事業の実現可能性を見極めたいなら、この本一冊だけでなく、ネット上のいろいろな人の起業体験やそれに伴う失敗体験など、実例をもとに考察・判断するほうがより効果的です。

 

浪費癖があるせいでいま無一文なんだけど、本書のノウハウで起業して一発当てたい人

 500万円あったらという前提のもとに本書では独立のノウハウを記述しています。

 なので無一文で事を起こそうと思ったら、まず借金をすることになります。

 自営業では月々のランニングコストは会社員の時と比べ物にならないし、500万円の借金の返済も同時進行でしないといけないとなれば、本当に心身共にタフな人でなければ途中で挫折してしまうと思います。

 よく善は急げとは言いますが、リスクを過小評価して起業するのは、

  • ミイラ取りがミイラになりに行く

ようなもので、そこはちゃんと100万でも200万でも貯蓄をしたうえで考えたほうがよさげです。

 

加算乗除が苦手で、頭を使うよりとりあえず足で稼ぐほうが性に合っていると思っている自称体育会系の人

 自営業は常に収入と支出の差額戦場といっても過言ではありません。

  • 毎月のランニングコストは何万円なのか。
  • ランニングコストを稼ぐために最低でも何時間働く必要があるのか。
  • 収入が増えて設備投資にお金を回せたとしても、いくら手元に残しておくべきなのか。

 マネースクリプトとして考えておくことは山ほどあります。

 なので小学校の四則演算くらい余裕でできてもらわなければ、本書を読んでも

「勉強になったなー」

で終わってしまいます。

 さらにお金の知識というか、数字の感性がものをいう業界ですから

「数字を見るだけで吐き気がします」

という人も本書を読むときは要注意です。

 もしそれでも読みたいなら、お金や数字に強いお友達と一緒に読んで、わからないところを教えてもらいながら読み進めてみるとよいでしょう。

 

  • インターネットが苦手で、どう検索したら欲しい情報が得られるのか分からない人。

 ・・・と書いてみたはいいものの、これに当てはまる人はそもそもこんな奇特なサイトに間違って足を踏み入れることすらないはずなので、考える必要はないのかもしれません(爆)

 諦めろとまで言いはしませんが、パソコンやスマホが苦手でネット上での情報収集が苦手な自覚があるなら、本書の知識はあまりあなたの役に立ちません。

 なぜなら、本書のテクニックの大半が、コストの削減のためのリサーチを前提に置いているためです。

 無一文から事業を起こしたという経緯もあってか、背水の陣で生きてきた泉氏は少なくとも、見込み収入を過大評価することはありません。

 泉氏はノルマ達成ができないスランプ月も想定し、それでも資金ショートしないためには、どこを節約するべきかというシビアな視点で本書を執筆しています。

 そんな中、パソコンもスマホも苦手ですと言っているようでは、支出の削減方法を調べることができず、自転車操業を脱却することもできず、途中でこけてしまいます。

 ガラケー民だったとしても、少なくともネットリサーチ能力くらいは身に着けて、いざのときに素早く情報収集できるよう心掛けるべきです。

 これは本書に限った話ではありません。

 日常のあらゆる場面で、ネットが不得手なばっかりに損しないためにも教訓とするべきことです。

 ぜひ、ネットリサーチ力を鍛えて、日常のあらゆる局面に備えましょう。

 

終わりに

日本人の多くは、大学卒業と同時に就職し、約8割の人が一般企業を定年退職します。

 

大学卒業と同時に起業する人もいれば、途中で脱サラする人もいますが、それは社会人総人口の約2割にも達しません。

 

 下働きよりも起業してトップに立つほうが遥かに収益は得られます。

 が、リスクとリターンは等価交換なのだという原理原則を考えれば、その2割の中でもリスクに負けず年収1000万円とか稼ぎ大成するのはさらに1〜2割です。

 本書はその厳しい現実を無視せず、

  • リターンも薄いけどリスクも小さい方法から始めよう

という、割り切ったやり方を紹介していることに評価点があります。

 令和の時代が進むにつれ社会がますますダイバーシティを推進するようになれば、自ずとそれに感化された起業家も増えてくるはずです。

 一般教養として、本書を通したマネーリテラシーの勉強をすることが、もしも今後の人生で自分も何かしらの事業を起こしたいと思った時の役に立つはずです。

 いつか来たるみなさまの華々しい起業の成功をお祈りしつつ、今回の話を締めさせて頂きます。

 

閲覧ありがとうございました!

また次回もお楽しみに!(「・∀・)「