テーマで選ぶ厳選10冊!by現世の館

巨人の肩に乗り未来を切り開こう

『秒で見抜く スナップジャッジメント』〜DaiGo氏のテレビ時代が垣間見える内容に納得感と疑問が入り交じる1冊〜

前書き

 

はいどうも館長でーす

現世の館へようこそー!

今回は本ブログ始め、現世の館関連ブログでたびたび取り上げられてはネタになる

  • メンタリストDaiGo氏

の執筆した書籍の中で、人間関係の闇を暴露する本として天才的な効力を持つ一冊

『秒で見抜く スナップジャッジメント

を紹介していきたいと思います!

 

 Twitterブラックジョーカーと言えば今やこの人を置いて他に居ないんじゃね?

と言わんばかりに刺々しい発言を連発しているメンタリストDaiGo氏ですが、書籍の執筆や動画配信を通して、彼が最も伝えたいことは、ウォーレン・バフェットよろしく

  • ①絶対に負けないこと
  • ②①を忘れないこと

のように感じます。

 それを象徴するかのように本書では、モラリティの低い人間のパーソナリティである

にフォーカスし、そういったいわゆる

  • ヤバいやつ

をどう見分け、どう対処すれば良いか考察が記されています。

 新生活を迎え環境が変わっても

  • 嫌なやつ
  • ヤバいやつ

はどこにでもいるもの。

 この本の内容をマスターし、護身術として利用してみることは、世渡りの術として一考の価値があるかと思います。

 

 

秒で見抜く スナップジャッジメント


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概要

 本書は2018年9月20日に興陽館から発行された心理学ハウツー本です。

 人の内面に隠された本音を見抜くことに全振りした内容となっており、

などにも繋がる技法が紹介されています。

 それだけでなく、FBIなど世界的な警察機関が犯罪捜査に活用する心理手法なども紹介していることから、プロファイリング入門書としてはかなり質の高い一冊となっています。

 

ストーリー

本書は特に物語形式をとっていないので、ストーリーは特にありません。

 

本書のオススメポイント

  • 相手が心の中で何を考えているのか日常生活から知りたいなら本書のテクニックが有効。

心理学ハウツー本のテクニックは往々にして

  • (T)確かに理屈は
  • (A)あってるんだけど
  • (S)それ生身の人間にできるの?

の頭文字と、ゲーム業界でよく言う専門のツールでも使わないと再現不可能な

  • ツールアシストスーパープレイ

と、かけあわせて

  • TAS理論

と現世の館ではよく揶揄しています(笑)

 加えて、この再現不可能性(TAS度)が高いかどうかは、著者がノウハウの真実を隠したがるかどうかにあります。

 心理学ハウツー本を書く人にありがちですが、パクられるのを恐れて、応用術を隠して基礎理論だけしか書かないことがよくあります。

 例えば、「人間には返報性の原理があり、良くされれば同じ分だけ相手にお返ししたいと思うため、日頃から相手にメリットのある行動を心がけましょう」みたいに書いてる本がまあまあ腐るほどありますが、

「で、具体的にどうすんの?」

って思っちゃいますよね(笑)

 本書はその観点からは外れており、相手の内面の見抜き方の実例や、その基礎理論を出典をある程度明示した上で解説しています。

 

 

  • 自己分析の一環として本書のテクニックを自分に当てはめてみると、かなり高い精度で自分の内面特性を把握出来る。

 相手を見抜くテクニックとして出版されていますが、自分も相手も同じ生身の人間である以上、本書のテクニックは自己分析にも有効です。

 自分の隠れた内面性に気づくきっかけにもなり、

  • ふとした一言でなぜ人がムッとするのか

という点で心当たりがある人は、1度本書で自分の性格の真実を知ることをおすすめします。

 まじで当たりますよ。

 

  • ダーク系パーソナリティの特徴や性格、行動などが詳しく記載されており、いわゆるヤバいやつと対峙した時に何をしたら良いかわかる。

 

 本書を紹介する1番の理由は、

  • テクニック自体を知ってることで、テクニックを使われた時に対処できる

という点にあります。

 マキャベリストなどのダーク系パーソナリティの人は相手を都合よく動かすことにためらいがないので、積極的に心理テクを使ってきます。

 その時に、テクニックの中身がわかっていれば、

「あー、今コイツは俺にダブルバインド仕掛けてきたなー。じゃあ、どっちでもない回答して混乱させてやるかー」

みたいな機転の効かせ方ができるようになります。

 わかっていれば対処できるという点では、ダーク系パーソナリティの性格特性や相手の内面特性の観察法を事細かに解説した本書は、

としてかなり存在価値が高いと言えます。

 また、自衛のための知識として記憶に定着させていくうちに、今度は自分が心理テクを仕掛けていく側になることもあるため、本書を通して身についた知識は、一生を通して潰しが効くと思って良いでしょう。

 

本書が役に立たないかもしれない人

  • 本書で紹介されたテクニックで、短時間で相手の本性を見抜きたいと思っている人

 本書は相手に質問しその回答から本性を見抜くというテクニックを重点的に紹介しているので、矢継ぎ早にあれこれ質問していると、会話というか、もはや職務質問になってしまいます。

 そうなってはもはや不自然の極みですから、その点に留意し、コツコツ間を開けて相手に質問していき、時間をかけて相手が何者なのか判断していく必要があります。

 そういった即効性の薄さは、本書のマイナスポイントかもしれません。

 

 本書はダーク系パーソナリティの見抜き方を紹介していますが、サイコパスの見抜き方に限っては、実践しても真人間とほぼ区別のつかない手法が紹介されていたことから、本書の役に立たないかもしれない点として挙げました。

 それと、本書を読んで誤解がないように補足すると、サイコパスは大まかに

のふたつに分類され、このうちの反社的なサイコパスのことをダーク系パーソナリティのひとつとして本書では取り上げています。

 で、この反社会性サイコパスは、医学的には

に分類される精神疾患のひとつとして、DSM-5の報告書でまとめられています。

 

まんがでわかるあなたの隣のサイコパスより

 トロッコ問題に代表されるモラルジレンマ問題は、オープンクエスチョンな問題から、2~3者択一のクローズドクエスチョンな問題まで幅広く存在します。

 本書の紹介されているモラルジレンマ問題は、

  • 犠牲者が少なくなる手段を自分の手で選択するか否か

という二者択一問題でしたが、これでは確率で

  • やむを得ず覚悟を決めて最善を尽くす

という選択をするごく一般的な人、または向社会性サイコパスも反社会性サイコパスと同じ回答をすることがあることから、サイコパスを見抜く問題としてはいささか条件明示が不適切です。

 相手がどっちのサイコパスなのかを精度よく測りたいなら、オープンクエスチョンなモラルジレンマ問題を投げかけ、その内容に法律上の問題がどの程度存在するかで図る必要があります。

 皆さんはそこを適切に使い分けて、サイコパスを見抜いていきましょう。

 余談ですが、メンタリストDaiGo氏も自信がサイコパスである可能性を自身の動画コンテンツの中で言及しており、反面教師的生活スタイルの提案として、あえてダーク系パーソナリティの解説をしているのだとか、、、(Dラボ内発言より)

しんやみ(笑)

 

  • 本書から恋愛テクを学びたいと思っている人

 恋愛テクを本書から学べるとしたら

  • 脈アリかどうか見抜く
  • 落とせるかどうか見抜く
  • 尻軽か見抜く

とかのページが参考になります。

 が、本書はあくまで観察テクニックの解説書ですから

  • 実際に落とすテクニック
  • 浮気を防ぐテクニック

みたいな実行テクニックの記述は本書には一切ございませんので、

「嘘だ!」

と狼狽してしまった方は、仮メンタリストえる氏の

  • 『イケメンはモテない』

も読んで、SAN値を回復させながら、実行に移せる恋愛テクの向上を目指してみてください!

 

  • 本書のテクニックで人を騙せるようになりたいと思っている人

 人の本性を見抜くテクニックは、人を騙すためにも使えるという2面性あり、本書を元に人を騙す術を編み出すことも理論上可能です。

 が、実際やってみてできるかというと、本書は人の無意識の言動にフォーカスしているため、

  • 人を騙すために自分の無意識の行動を欺瞞する

という、メタルギアオセロットも感服の技術を使うことが求められるため、

  • 人を騙すテクで人生が変わる

というか、

  • 人を騙すためにもはや違う人生を生きる

ということになるのが結論なのでお勧めしません(爆)

 

  • 虫唾が走るほど嫌いなアイツをコテンパンにしないと、今後の人生スッキリ生きられないと思っている人。

 もしも憎い相手の人生をぶち壊したいなら、

  • あくまで心理誘導の結果、法律を侵させるか
  • 本書の誘導尋問テクニックで相手に喋らせた発言を録音しておいて、使えそうな場所だけ切り取って人身攻撃する

くらいが理想でしょうか?(笑)

 どう使うかは個人の勝手ですが、くれぐれも悪用は御遠慮頂きたい内容なので、用法用量を守り正しくお使いくださいまし。(笑)

  • 本書の参考文献を読み漁りたい人

 本書ですが、DaiGo氏の著書には珍しく参考文献の記述がほとんどありません。

 ダーク系パーソナリティに見られる表情や骨格の特徴などに関する論文などはありますが、いわゆる

  • ナルシストはこういう趣味、好みをしている

といった項目には参考文献の記述は見受けられませんでした。

 人の人格に関わるナイーブな話題だけに、根拠があって執筆しているものと思っていると、どうもそうではないようです。

 

 意外だったのはパレオな男こと鈴木祐氏の協力も得ずして書いてるらしい点です。

 超〇〇力シリーズの参考文献にはほぼ毎回名前が出る、DaiGoの文献調査代行員なだけに、この点は意外性があります。

 

 恐らくですが、本書はDaiGo氏がテレビに出演していたころ、DaiGo氏とテレビ関係者との間で何度も揉めていた実体験を元に、

  • 文献上のダーク系パーソナリティの特徴
  • 対峙したテレビ関係者の趣味趣向

を紐付けしているのではないでしょうか?

 そうでなければ、一節に出てくる、

  • ナルシストにはオタク趣味がある

などという、相関関係の不明瞭な記述が出てくることに説明がつきません。

 

 無関係な読者が割を食うページもあることから、結論としては、

  • 文献調査サボってんじゃねえぞDaiGo(笑)
  • お前もだからなパレオ(とばっちり)

となります。(爆)

 

本書の類似書籍

 

  • アタマにくる一言へのとっさの対応術

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 こちらは、本書でも取り上げている、ダークトライアドに対峙した時にどう対応したらよいのかの解説書となっています。

 どんなに嫌なことを言われても、手を出したり暴言を吐いたりするとこちらが不利になることは当たり前ですから、それを未然に防ぎつつも、あなたの行動は私には無力ですよと相手に分からせるためになんて言い返すかなど、本書は精神面の合気道を専門に取り扱っています。

 ヤバいやつの見抜き方の延長線として、本書で対応策を学んでおけば、精神の防衛についてはひとまず安心でしょう。

 

 

終わりに

 あ、最後に一つだけ言っておかねばならないことがありますが、少なくとも日本では憲法で規定された基本的人権として

があるので、本書のテクニックを使った結果、相手がどんなにヤバいやつだったと判明しても、当人がヤバい行動を起こさない限りは基本的人権に守られています。

 なので、相手がヤバいやつとわかった後、アクシデントを防ぎたいなら、相手をぶちのめすのではなく、自分がこっそり身を引く方が賢明です。

 それと、このスナップジャッジメントのテクニックでわかった相手の内面というのは、あくまで可能性でしかありません。

 これを理解していないまま、ただわかったことだけで相手を判断すると、差別に繋がることになりがちです。

 特に本書には骨格や第一印象から性格や信条を特定する方法を記述しているページもありますが、

  • 相手が自分にとって不都合な性格や考え方をしやすい骨格をしている。だから先手を打って相手を攻撃する。

みたいな使い方をすると、やっていることは人種差別と同じです。

 また、前項でも述べましたが、ダーク系パーソナリティは、精神医学では反社会性パーソナリティ障害という精神疾患でなるものです。(DSM-5より)

 明確な治療の方針が存在する訳ではなく、本人も意図せず他者を攻撃しているケースがあるため、一概にサイコパス死すべしと言い難い部分もあるのです。

 あくまで心理分析の結果、相手はこういう考えをしている可能性があるよと示唆するだけの話だと認識して、本書のテクニックを使いましょう。